用語集|土台の概念
集合知脳
しゅうごうちのう
集合知脳とは、複数のベテランの判断基準を、誰の基準かという出所を明示しながら蓄積していく、会社の共有頭脳のことです。
個人の第二の脳が純度を重視するのに対し、組織の複数のベテランの判断基準を、誰の基準かという出所を明示しながら蓄積していく、会社の共有頭脳。
出典:『経営ナレッジの資産化』(2026年)にて初出。定義文は『思考の資産化』巻末付録「シリーズ概念集」に収録。
もう少し詳しく
一人分の「第二の脳」がうまく育つと、次はそれを会社全体に広げたくなります。ところが、個人版のやり方をそのまま持ち込むと、たいてい失敗します。個人の「第二の脳」は自分の思考だけを入れる純度が命ですが、組織では、複数のベテランの異なる判断が同居しなければ意味がないからです。
集合知脳は、この違いをふまえた会社の共有頭脳です。複数のベテランの判断基準を、これは誰の基準かという出所を明示しながら蓄積していきます。一つの正解に統合する回答装置と混同されがちですが、目指すのはその逆で、「Aさんならこう、Bさんならこう」と出所つきで複数の視点が返り、最終判断は人間に委ねられます。たとえば展示会で、若手が端末に問いかけるだけで、社内のベテランたちの経験に裏打ちされた答えをその場で返せる。個人の「第二の脳」を出発点に組織へ広げていくこの営みが、経営ナレッジの資産化の到達点の一つです。