用語集|土台の概念
育つAI
そだつエーアイ
育つAIとは、教えたことを記録・蓄積し、使うほど持ち主仕様に変わっていくAIのことです。
従来の「忘れるAI」と対をなす概念。教えたことを記録・蓄積し、タスクのたびにその蓄積を参照して、使うほど持ち主仕様に変わっていくAI。入れ物が、自分で中身を集めに来ることが本質です。
出典:『経営ナレッジの資産化』(2026年)にて初出。定義文は『思考の資産化』巻末付録「シリーズ概念集」に収録。
もう少し詳しく
少し前まで、AIに自分の事情を熱心に説明しても、翌日には初対面の他人として迎えられました。会話を閉じれば記憶は消え、手元のファイルにも触れられず、毎日話しても持ち主専用の知識としては積み上がらない。この忘れる、触れられない、蓄積しないという性質を、本シリーズでは「忘れるAI」と呼びます。2024年頃までのAIは、これが当たり前でした。
育つAIは、その反対です。教えたことをファイルに書き残し、次の作業のたびにその蓄積を参照し、使うほど持ち主仕様に変わっていきます。ふつう道具は人間が中身を入れるものですが、育つAIでは、入れ物のほうが自分で中身を集めに来ます。ここでいう「育てる」を、AIの頭脳そのものを作り変えることと混同されがちですが、変わるのはAIが毎回目を通す参照棚の中身だけです。この棚を自分の思考だけで満たしていく約束がノイズ排除の原則であり、育て上げた先に「第二の脳」が生まれます。