発行年・王朝 | 1881年ヴィクトリア女王 | ||
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種類(エッジ) | フローリン銀貨(ミルド) | ||
グレード | NGC MS64 | ||
希少度ランク | C(ありふれた) | ||
入手方法 | 裸を海外ディーラーから購入 |
希少度は低いけどNGCでイコールファイネスト
1881年銘のゴチックフローリン銀貨は決して稀少性のある年号ではない。希少度は低いが、ゴチックフローリン銀貨全体で状態のいい個体はそれほど多くないので、鑑定に出してMSが狙えるものについては、積極的に買い集めていった。希少度が低い分、安く購入できるので、裸コインを見極めるスキルを養う実験台としては適しているといえる。
1881年ゴチックフローリン銀貨には、年号の最後尾、数字の31を表すxxxiがxxriに見える有名な手変わりがある。1881年銘にはダイ番号は刻印されていないが、おそらく特定のダイのみに見られるバラエティだったと思われる。(この1881年ゴチックフローリン銀貨は、その手変わりではない。)
裸を購入して鑑定に出したところ、MS64が付いて戻ってきた。MS64はNGCではイコールファイネストである。(PCGSではMS65+やMS64+が存在する。)鑑定枚数は合計60枚(NGCが36枚、PCGSが24枚)で、希少度ランクはC(ありふれた)となっている。
この個体はトーンがほとんど乗っていなくて、製造時の光沢が残っているのが特徴。見た目はちょっと奇麗な、最近に発行されたのかと思うような銀貨に見える。要するに、見た目としてはあまり特徴がない個体ではあるが、このような光沢のある個体の方が鑑定は高くなる傾向があるのかもしれない。これまで30枚ほどの裸のゴチックフローリン銀貨を鑑定に出してきたが、MS64が付いたのは、1887年ゴチックフローリン銀貨と合わせて2枚のみである。奇麗なトーンが入っている個体が意外に数字が伸びなかったり、まだまだ鑑定の結果を予想するスキルは未熟だと痛感する。
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