発行年・王朝 | 1853年ヴィクトリア女王 | ||
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種類(エッジ) | プルーフ6ペンス銀貨(ミルド) | ||
グレード | NGC PF64 | ||
希少度ランク | R2(非常に稀少) | ||
入手方法 | 海外ディーラーから購入 |
1853年プルーフセットに収録されていた6ペンス銀貨
6ペンス銀貨は非常に小型の銀貨である。2シリングに相当するゴチックフローリン銀貨の直径が約30mm、重さが約11.3gなのに対して、6ペンス銀貨は直径が約19.3mm、重さが約3.01gなので、6ペンス銀貨がいかに小型かということがわかるであろう。
アンティークコインの世界では、コインのサイズは人気に大きく影響する。言うまでもなく、大型サイズのコインが人気が高い。にもかかわらず、6ペンス銀貨には根強い人気がある。その理由は、6ペンス銀貨は結婚式において幸運を招くアイテムであると広く認識されているからだ。6ペンス銀貨が幸運アイテムと認識されるようになったのは、イギリスやアメリカなどで広く知られている伝承童謡「マザーグース」の歌詞に由来する。その歌詞の影響で、特にイギリスでは結婚式のおいて、花嫁の左靴の中に6ペンス銀貨を入れるという伝統が今でも継承されているという。実際に靴の中に入れるのはレプリカが多いそうだが、今でも結婚のお祝いにアンティークの6ペンス銀貨を贈る人も少なくないという。
1853年銘のプルーフ6ペンス銀貨は、1853年銘のプルーフハーフクラウン銀貨やプルーフゴチックフローリン銀貨と同様、謎に満ちた1853年プルーフセットに収録されたものである。1853年プルーフセット自体の発行数はおそらく80~100セットと推定されるが、1853年銘プルーフ6ペンス銀貨の鑑定数は計49枚(NGCが32枚、PCGSが17枚)とプルーフハーフクラウン銀貨やプルーフゴチックフローリン銀貨と比べるとかなり多くなっている。6ペンス銀貨のような小型サイズの銀貨は、フィールドが奇麗な状態で保存されることも多いため、状態のいいミントステートがプルーフと鑑定された例も含まれる可能性がある。
正直、1853年プルーフセットの銀貨をコンプリートしたいという気持ちもあったが、1853年銘ゴチッククラウン銀貨1枚だけでも状態がいい個体を入手するのは簡単ではないので、今のところは実現する見込みは立っていない。しかし、1853年銘ゴチッククラウン銀貨さえ入手できれば、ハードルは一気に低くなるので、機会があればチャレンジしてみたい。